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刹那の悟り6

囲炉裏の前に純白の布団が敷かれていました。
布団の上には、革製の目隠しをしたYが所在なげに正座しています。
その目隠しは、Yが私の様子を伺って緊張せぬようにと言うNさんの配慮
でした。僅かに離れ、向き合うようにNさんがあぐらをかいて座っています。
二人とも全裸でした。

華奢で、雪のように白く滑らかな肌を持つ、人形めいたYの裸身と、
肉がたるみ、老人斑さえ見受けられるNさんの体との無残な対比は、
美醜の極地とでもいうようで、不思議なエロチックさが感じられました。

二人を見ている私は、布団から少し離れた床の上にあぐらをかいて
座っていました。「皆裸で」というNさんの言葉に従い、私も一糸まとわぬ
姿で彼らを見詰めていたのです。

静かな”倉”の中…荒い呼吸音が聞こえました。
確認するまでもなくYでした。彼女の頬から細い首筋、大きく上下動する
胸元へとかけて、濃い桃色に染まっていました。固く閉じた太ももの最深部
では、熟した水蜜桃のような状態の女性器から、溢れ出てくる果汁の雫が
見えるようでした。

やがて、Nさんが声を掛けました。
「Y、mitsuさんとのセックスに満足していますか?」と。
彼は前置きもなく、直接的な問いかけをしたのです。

Yは躊躇せずに頷きました。
「今は枷の存在や、遠くから自分を見ているもう一人の
自分を感じることなく、心から自由に愛し合えるようになったように
思います」と。Yは、久しぶりに会った大好きな祖父に学校のことを報告するか
のように、自由に愛し合える素晴らしさ、静かに安定した今の感覚を率直に
伝えたのです。

私はYの答えを聞き、密かに安堵しました。
自由に愛し合える充足感に満足していたのは、私だけではなかった。
独りよがりの感覚ではなかったのだ、と。

「それは良かった」とNさんは穏やかな微笑みを浮かべました。
しかし、NさんはじっとYの顔を見詰め続けていました。
その鋭い眼差しは、革製の目隠しの下に隠されたYの瞳の
奥底に潜むモノを覗き込んでいるようでした。

しばし間を置いて、再びNさんが口を開きました。
「女性としてのYは充足している。それは解りました」
そこで一旦言葉を切って後、「”牝”としてのYは充足していますか?」
と静かに尋ねたのです。
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コメント

想定外

Nさんを「O嬢の物語」のステファン卿のように、Yさんを調教していく人かと予想していましたが、少し違うようで、楽しみであり心配でもあります。

Re: 想定外

あべさん

Nさんは調教する人でもあり、さらにもっと深いモノを
求めている方でもあるように思えます。
その辺は追々語っていきますのでお待ちください。

またおいでください

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