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刹那の悟り5

Nさんの後、私、そしてYが風呂で身を清めました。

その後、私達は母屋から離れへと移動しました。
Nさんの住む古民家は、築百年を経て、年月と風雨に磨かれ、
独特の優しい風情を漂わせています。

広大な敷地には、古民家の他に小さな家庭菜園と竹林、
うっそうとした雑木林が茂っています。

そして、母屋からやや離れた場所に、和風建築の離れ
が建っています。黒い木と漆喰で作られたその建物は、
元々は倉として使われていたモノを改築し、離れとして使って
いる建物-Nさんが”倉”と呼んでいる建物でした。

”倉”に入ると、Nさんが分厚い扉を閉めました。
外の音が完全に途絶しました。ささやかなクーラーの音しか聞こえません。
漆喰の壁に施された防音設備と、分厚い扉がこの部屋を日常の世界から
完全に孤立させているように感じられます。

”倉”の内部は、板張りの和室となっています。
20畳ほどもあるでしょうか。天井に近い位置の窓からこもれる
柔らかな光の中、中央に設えられた大きな囲炉裏と、太い梁から
吊された自在鉤が古き良き日本の風情を伝えてきます。

何よりも目を引くのは、壁面から吊され、あるいは据え付けの棚に理路整然
と置かれている、淫具の数々でした。良く手入れされた麻縄が飴色に艶光っている
のは、数々の女性の脂と体液を吸ってきたからでしょう。棚に置かれた黒革の首輪、
拘束具やムチが鈍い光りを湛えているのも、同様に数多くの女性の脂によって磨かれて
きたからに違いありません。他には大小様々なバイブの類や、蝋燭などの細々とした責め
具類が棚の上に並べられています。

大型の設備といえば、コンクリート造りの土間の隅の部分に大型犬用のがっちりした
造りの檻がコンクリートの床に作り付けで設置されています。良く見ると、コンクリートの
幾多のシミや、所々檻の塗装が剥げている様子から、それが実際に使われてきたことが
見てとれます。

”倉”の内部を初めて見た時から、今に至っても、私はいつも同じ感想を
抱かずにいられません。下世話ながら、縄や黒革の責め具、綺麗に磨かれた
漆黒の床の艶光りを見ていると、それらがどれほどの女性の嬌声と愛液で磨かれ
てきたのだろう、と畏敬の念を抱かずにいられないのです。むろん、その女性の中
にはYも入っています。

そう、この”倉”は、Nさんの調教部屋とでもいうべき場所
-私達の関係が始まった場所でもあるのです。

この後、”倉”で行われた行為は端から見れば滑稽に見える
かもしれません。それでも、私達にとって、重要な意味を持つ
行為となったのです。
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コメント

No title

こんにちは
更新、ありがとうございます
これぞ、寝取られですね。大変興奮しております。
続き楽しみにしています

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Re: No title

ともさん

来ていただいてありがとうございます。
拙い文章ですが、お楽しみいだだけると幸いです。

またおいでください

Re: こんばんは

みーさん

Yも当初Nさんに対して生理的な嫌悪すら感じていました。
女性を玩具にする男、Yの培ってきたモラルでは決して認められない男と。

その感情がどのように変化していったのか。
今後触れてまいります。

またおいでください。

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